北へ帰る

 北へ帰る白鳥の群れが通り過ぎていきます。藤色の空に声を上げ行く隊は、なぜあんなにも整然としているのでしょうか。
 陽が落ち、星が輝き始めてもコゥ~コゥ~と鳴き声がするので、暗い中をいったいどうやって飛ぶものかと不思議に思っていましたが、星の位置や地磁気などを頼りに渡ると聞き、ますます感心するばかりです。
 ところで、この冬は上川でキレンジャクの姿をほとんど見かけませんでした。去年は5月になってもなかなか旅立たず、しばらくご近所の餌台を突付いていたのに、今年は全くのスッカラカンです。そうしたら先週になって、ようやく一羽がフラリとやって来たそうで、鳥なりにも礼を欠いては失礼と挨拶に来たのかも?

 写真:V字編隊(上川 4/9)