スクスクと

 このごろは野山へ出かけるにも、まず頭の中で歩くコースをシュミレーションしてみます。里山も南側の傾斜地はほとんど雪がなくなって、今までのようにスノーシューで好き勝手に歩けなくなったからです。けれど来た道をまた戻るのもつまらないので、多少の笹藪なら手で払いのけながら強引に突破してしまいます。センターいちダニ嫌いのK氏は、そんな私を信じられないといった目で見ているようです。
 雪解けがすすんだ林下では、フッキソウの濃い緑が足もとを覆い、ナニワズは小さな黄色い花を咲かせています。ギョウジャニンニクも落ち葉を突き破ってスクスクと伸びていました。昨年より2週間近く早いようです。
 頭から背中からすっかり土埃まみれだということには、帰ってから気付きました。念入りにダニのチェックをしたのは言うまでもありません。
 
 写真:ギョウジャニンニク(上川 4/3)