エゾシマリス

層雲峡は、昨日からの暖かさで森の林床の雪解けも進み、生き物たちの活動も随分と活発になっています。
 早朝の森歩きでは、毎日のように生き物の種類が増え、新しい発見があります。この日は森でエゾシマリスを見つけました。シマリスは木の根元や雪面の窪みに鼻をつけて嗅ぎまわり、何かを探しているようです。繁殖期を迎えたシマリスの雄は、早くから目覚めて雌がいる冬眠巣を見つけて出てくるまで周辺を訪ね歩きながら交尾の機会を待ちます。大雪山の麓に暮らす生き物たちは、これから日を増すごとに活動的となり、繁殖期を迎える準備に入ります。

写真:雪面上でにおいを嗅ぐシマリス