空に現る二重大雪

 昨日の午後2時過ぎに珍しい現象を観察しました。
 黒岳のシルエットが上空の雲に映し出され、黒岳の上に重なるようにして巨大な影が浮かんで見えます。富士山ではこの現象を二重富士と呼んでいますから、ここでは二重大雪とでも言いましょうか。
 これは、夕日と山と観測者の3つが一直線に並ぶ時に見られる珍しい現象です。夕日というには早かったものの、ちょうど黒岳の後ろ側に太陽が沈み、薄くかかった雲がスクリーンの役目を果たすという条件が揃い観測することが出来ました。影は30分ほどすると雲の流れと共に、徐々に形を崩し消えていきました。

写真:中央奥が黒岳、右隣が桂月岳。
  上空には黒岳と桂月岳の巨大な影が並んで見える。
          (1/8 層雲峡園地より撮影)