真冬に発情期を迎える「キタキツネ」のつがいです。左側のキツネがやや大きいため雄、右が雌と思われます。雄は何やら威嚇をしていますが、近くにカラスが数羽寄ってきています。シッポを雌に絡ませながら、その身を守ってあげているのでしょうか?写真ではわかりずらいかもしれませんが、雄の右手をご覧ください。実は、先がないのです・・・。自分が狙われているとも知らず、懸命に雌を守っています。このキツネは、夏頃から民家に姿を見せるようになっていましたが、右手がないにもかかわらず懸命に餌を採り続けていました。冬を越すことはかなり難しいだろうと思っていましたが、何とカップルとなってまた姿を見せてくれました。通常であれば、春頃に雌は出産となりますが、これからが大変です。子が生まれると、餌の確保は右手が効かない雄の役目です。子ギツネに狩の練習も待っています。どんな形で右手を失ったかはわかりませんが、何とか頑張って生きていってほしいと願っています。
写真:雌を守る右手が不自由な雄ギツネ 2/14
写真:雌を守る右手が不自由な雄ギツネ 2/14