疥癬(かいせん)病

出勤途中に、明らかに病気と一目でわかる「キタキツネ」に出会いました。慌ててカメラを出しましたが、残念ながら間に合いませんでした・・・。(ので、画像は今年の4月と5月のものをアップしました)ダニ(ヒゼンダニ)が原因の寄生虫病「疥癬病」と思われます。皮膚の中を喰い進みながら全身に回り、凄まじい「かゆみ」と「皮膚がボロボロ」になり息絶えてしまう重い病気です。感染力が強いようで、一時「キタキツネ」がいなくなった・・・原因はこの疥癬と言われていました。病気にかかる原因は人間・・・。よく観光の方が車を止めてキツネに何やら与えている光景を目にしますが、多くはお菓子類のようですが、キツネにとってこの甘さは下剤となってしまいます。その結果、キツネの免疫が低下して体の中は虫だらけとなってしまうのです。写真のキツネは同一?と思われますが、明らかにこのキツネも症状が進行していました。そして、今日見たキツネもシッポの毛がなく、眼は開けていられないほどに廻りはボロボロでした。動物種が違うと感染しにくいようですが、いずれにしても、ただ「かわいい」という理由で「餌を与える行為」はキツネ(その家族も含めて)にとっては命取りになるのです。

写真:疥癬にかかったと思われるキタキツネ