緑岳登山道にクマの痕跡

毎年恒例なのですが、季節が深まる(冬に近づく)につれて、冬眠する動物たちは食料補給に忙しくなります。ヒグマも例外ではなく、この時期、根っこに糖分が蓄えられるセリカの植物を掘り返したり、ハイマツやナナカマド・コケモモなどの実を求めて、稜線まで登ってくることも少なくありません。いつもは注意深いヒグマも、大好物を目の前にして、つい、注意力が散漫になり、気がつくとヒトが立っていてビックリ……、なんてこともあるかもしれません。大雪山は、全域がヒグマの生息圏です。掘り返しや糞・足跡など、ヒグマの痕跡を見つけたら、鈴を鳴らしたり、手拍子をしながら歩くなどして、相手にこちらの存在を知らせてあげましょう。

写真:緑岳登山道エイコの沢ガレ場付近 8/28