雪どけが進んでいます

残雪期の登山道

 七月も中旬とはいえ、大雪山では各地に残雪や雪渓が残っており、季節的には夏山一歩手前の「残雪期」という位置づけです。
 さて、写真はきのう赤岳第四雪渓の登り口付近で撮ったものです。ルートを示す黄色いロープを支える鉄ピンが倒れており、ロープを越えてコース外の左上方に向かって足跡が伸びているのがわかります。赤い矢印で示したのが本来のコースですが、少しわかりづらくなっています。ただし、ロープが伸びている方向と足跡の進行方向とが明らかにズレているので、少し立ち止まって見れば、ロープが伸びている方向が本来のルートであることはわかると思います。
 たしかに足跡をたどって雪面を歩いたほうが近道ではありますが、そのためには手前の植物帯を踏まないと行けません。多くの人がこれを繰り返すと植物はなくなって裸地化し、やがては登山道の拡幅を招いてしまいます。無思慮に足跡をたどるのではなく、ロープやマーカーの示すルートを歩いてください。

写真 赤岳第四雪渓 7月12日