エゾシマリス

 ポン黒岳で久しぶりに多くのシマリスが採食していました。
生息数は増えている?かどうかは不明ですが・・・。

 カラスが隠した餌を次から次へと掘り起し、
見事に探し当て採食していました。

 この日はナキウサギの声もあちらこちらで聞こえ、
シーズンインに向けて登山者を楽しませてくれることでしょう。

*先日、ポン黒岳周辺で若い個体のヒグマが確認されました。
また、赤岳第一花園・緑岳第一花畑でも確認されています。
ヒグマはどこにでも生息しています。
特にこの時期は、餌を求めて確認される確率が高いです。
鳴り物は必ず持参して下さい。

写真:イワウメの群落とシマリス ポン黒岳にて 6/25

黒岳北東斜面

黒岳残雪状況

 来館のお客様やお問い合わせのお電話で「今年は雪が少ないと聞いた」、
という方が多くいらっしゃいますが、確かに昨年比は少ないものになっています。

 が、黒岳につきましては、いまだ残雪が多く
断続的に登山道は出ているものの、ほぼ雪の上を歩きます。

 雪のある場所につきましては、全て「滑落」「踏み抜き」「道迷い」等の
危険性があります。

 特に「下り」での歩行は、雪面が硬いこともあり(ここ数日気温が上がっていません)
滑落の危険が大です。(本日はやや気温が上がったため、上面は柔らかいですが、その下は氷です)

 まだまだ一般的ではありませんが、今後雪どけは確実に進んでいくものと
思われます。(本日も数組、既に七合目で断念。数名の登山者は軽装であったため、お断りしました)
(軽登山靴やスニーカー程度の装備では、登頂は困難です)(登山靴でも厳しいという登山者もおられました)

 行き交う登山者とお話をしましたが、皆口を揃えて、
「甘く見ていた」という談です。先日は滑落事故もありました。
登頂される方は、装備を万全に十分注意されて下さい。

 お花は九合目を過ぎた辺りから徐々に開花してきています。
目立ってきたのは「エゾノハクサンイチゲ」「エゾイワハタザオ」「エゾイチゲ」等です。
特に今年は「エゾイワハタザオ」の群落が目に付きます。
そろそろシーズンインですが、幸先の良い花付です。

 ポン黒では「イワウメ」が範囲を拡げていました。
先日の降雪でやや萎れかけも見受けられますが、蕾もまだたくさんある状態です。

写真:黒岳九合目周辺 ポン黒イワウメ群落 6/25