緑岳・紅葉情報

緑岳の状況です。

 第一花畑は、チングルマの草紅葉が始まっています。
うっすらですが、ナナカマドの色の変化も目立ってきました。

 山頂へのガレ場の登り出しまで行く途中の登山脇で、
クマが掘り起こした形跡がありました。
どうやら、ありを採取するために掘ったようです。

 緑岳山頂より小泉岳方面のウラシマツツジの紅葉は、
始まったばかりのようです。

 高山帯は、風が吹くと体感温度がかなり低くなります。
これからの時期は、クマ対策と防寒対策をして登山へでかけましょう。

写真:第一お花畑 と 白雲岳方面の高山帯の様子
  • ウラジロナナカマド : 秋の様相を感じさせます。

  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

赤岳・紅葉情報

銀泉台~赤岳

 今日は、久しぶりの晴天。
山の空気も、秋の大雪山らしい乾いた涼しい空気になりました。

 紅葉の進みも始まり、第一花園の下部のウラジロナナカマドがうっすらと色付き始めました。
赤岳周辺の高山帯のウラシマツツジの紅葉も始まっていますが、
まだ進みがゆっくりのようです。

 紅葉が始まったとはいえ、第四雪渓中間部の登山道傍にて、部分的ですが、
エゾヒメクワガタ、ヨツバシオガマ、タカネトウウチソウ、コガネギクの花が色鮮やかに咲いています。

 今後、山では、日々気温が低くなっていきますので、
中綿の入ったジャケットやニット帽に手袋など、防寒対策をして登山をお楽しみください。


写真:第一花園全体図 と 第四雪渓の花たち
  • 赤岳 : 色付いてきました。

  • エゾヒメクワガタ : 局所的に咲いています。

黒岳・紅葉情報

 黒岳紅葉情報です。前回情報は8/17、少しは色付きが進んでいると思われましたが、
17日とさほど大きな変化はありませんでした。

 ポン黒岳の「ウラシマツツジ」が範囲を拡げ、
前回よりも色付きがやや進んだ程度です。

 北東斜面の「ウラジロナナカマド」は、やや色が付いてきたものもありますが、
全体的にはまだ緑葉が多い状態です。

 また、雲ノ平周辺の「ウラジロナナカマド」も、
ほぼ緑葉の状態です。

 本日は、黒岳石室で早朝4℃と冷え込んできましたが、
夕方の気温が中々下がらない状態が続いているようです。

 このようなことから、今年の黒岳周辺の紅葉は、
本日現在で「ゆっくり」と進んでいるといった状態です。

 尚、過去の状況を確認してみると、急激に気温が下がり、
一気に色が付く年が続いていますので、今後の気象を注視していくこととなりそうです。

写真:ポン黒岳周辺のウラシマツツジ 雲ノ平周辺のウラジロナナカマド 8/24
  • ウラツマツツジ : 範囲を拡げつつあります。

  • ウラジロナナカマド : 秋の様相を感じさせます。

黒岳北東斜面

 黒岳のお花の状況です。
秋に移行するにつれ、北東斜面のお花も寂しくなってきました。

 但し、写真にある通りアザミ類やヤマハハコ、ダイセツトリカブトなどは
まだまだ見頃が続いています。

 その他にも、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウなどもまだ良い状態を保っていますが、
全体的にはそろそろ終花の様相です。

写真:チシマアザミ・ミヤマサワアザミ ヤマハハコ・ダイセツトリカブト 8/24
  • ミヤマサワアザミ : 少々萎れかけも出始めました。

  • ダイセツトリカブト : 数は少なくなってきていますが、まだまだ見頃が続いています。

活発になってきました

 秋に移行するにつれ、ナキウサギやシマリスの動きが活発になってきました。
ナキウサギはあちらこちらで「ピチッ ピチッ」と盛んに鳴き声をあげていました。

 シマリスはハイマツの実を探し当て、貯食に忙しそうでした。
これからの時期は、小動物に出会う確率が高くなってくるでしょう。

写真:ナキウサギ・シマリス 8/24
  • ナキウサギ : 出会いました。

  • エゾシマリス : 貯食に忙しそうでした。