緑岳・紅葉情報

緑岳紅葉状況

 ここのところ朝晩の冷え込みが強くなり、稜線から紅葉前線が降りてきています。
緑岳の登山道では、樹林帯を抜けたあたりから色づきはじめたナナカマドが現れます。

 高山帯に入る岩塊斜面の上部からは色づき始めた南沢の通称「タスキの紅葉」を見下ろすことができます。
山頂から続く稜線ではウラシマツツジの紅葉が見頃を迎えています。

 紅葉のピークにはあと数日かかりそうですが、縞状に広がる赤いストライプが山肌を覆っているのがはっきりわかります。
板垣新道底部にはまだ50ⅿほど残雪があり、表面が硬いので転倒しないように注意して横断してください。

 白雲小屋の水場はまだ利用可能です。テント場奥の雪渓が少し残っているので、
あと1週間くらいは水が涸れることはなさそうです。
 
 小屋番の話では昨日初氷を観察したということです。テント泊や小屋泊まりで紅葉登山を楽しむ方は、
防寒対策をじゅうぶん行ったうえで山へ入るようにしてください。ちなみに、例年9月20日前後に大雪山では初雪が観測されます。


写真 緑岳南沢上部 緑岳稜線 9/5

黒岳・紅葉情報

黒岳紅葉情報

 「予報では比較的高く推移する気温」というフレーズを何度か使用しましたが、
昨日と本日は予報に反し4・5日黒岳石室で早朝3℃でした。(今後もやや高く推移する予報です)

 色付きが増していると推測しましたが、黒岳山頂から北海沢・北鎮岳方面の
ウラジロナナカマドはやや色が付き始めたものも出始めましたが、
全体的には前回情報時とさほどの変化は見られませんでした。
山頂以降は現段階では「ゆっくりと」進んでいるようです。

 前後しましたが、黒岳東斜面は前回情報時からさらに色付きも進み
特に九合目まねき岩下部の沢筋は徐々に見頃に向かっているようです。
(前回情報時同様に山頂以降は東斜面ほど色が付いていない状況です)

 頂上から石室周辺のウラシマツツジもさらに範囲を拡げ、
本日現在見頃の状態です。

*赤石川は水量少なく流れも緩やかで渡渉可能です。日々状況が変わりますので、装備は万全に。
*北鎮岳分岐下の雪渓は消雪しています。視界不良時は要注意です。(看板が新しくなりました)

写真:九合目まねき岩下部・沢筋の紅葉の様子 
   山頂から見頃のウラシマツツジとほんのり色を付けた赤石川方面と烏帽子岳下部 9/5