黒岳石室周辺

 雪どけ場から「チングルマ」「エゾツガザクラ」「イワヒゲ」「イワウメ」
「ミヤマキンバイ」等々が開花していますが、範囲は随分と狭くなってきました。

 周辺では早くも「ウラシマツツジ」が赤くなったものも出始め、
また九合目周辺の「ウラジロナナカマド」もやや「色が抜けた」感じになってきています。

 過去10年(黒岳周辺)をさかのぼって確認してみると、本年に限っては随分と早い色付きです。
が、このまま推移するかは「気象次第」。台風の進路が気になりますが、これが過ぎてみないことには
中々推測できない状況です。

まだ8月も始まったばかり、このまま紅葉に進むことはないと思うのですが・・・。
ちなみに昨年の色付きは8/14(黒岳周辺)からでしたので、単純比較で昨年比約10日早いこととなっています。

写真:石室周辺のチングルマ・エゾツガザクラ 8/3

ポン黒岳周辺

 頂上周辺からポン黒岳にかけて斜面を彩っていた「エゾツツジ」ですが、
まだ開花中のものもありますが、その大半が終花となっています。

 写真の「チシマツガザクラ」や「イワブクロ」はまだまだ見頃を保っていますが、
青系の「イワギキョウ」が随分と範囲を拡げています。

 また、写真にはありませんが周辺では「コマクサ」が見頃の状態で
年々その範囲を拡げ花数も増加しているようです。

写真:チシマツガザクラ・イワギキョウ 8/3

黒岳北東斜面

 ここにきて秋のお花が随分と増えだしました。
また、チシマノキンバイソウをはじめとして、夏のお花もまだまだ種類も花数も多い状態です。

 ミヤマアキノキリンソウやハクサンチドリ、トカチフウロやミヤマキンポウゲ等に混ざり
青系のイワギキョウ・ダイセツトリカブト・アザミ類などの秋のお花も範囲を拡げています。

台風の進路が気になりますが、もう少し夏のお花も楽しめそうな黒岳です。

写真:黒岳頂上直下 チシマノキンバイソウ・オニシモツケ 8/3