注意喚起

大雨後の登山道状況など

 降り続いた大雨で各地で大きな被害が出ていますが、大雪山も例外ではなく、アクセス可能な登山口が限られています。
刻々と状況が変わりますので、最新の情報を確認してから入山するようにお願いいたします。

 大雪山の銀座通りともいわれる旭岳と黒岳を結ぶ登山道のようすを昨日見に行ってきました。
間宮岳から中岳分岐に向かう登山道上にある石垣状の擁壁(通称「間宮城」)の一部が崩れ、
大きな石が下部に散乱していますので、足元に注意しながら歩いてください。
雲ノ平でも登山道が侵食され、土砂が植物帯に流れ込んでいる場所がありますが、歩行に支障はありません。

 昨日気になったのは、北鎮岳肩の雪渓上をサンダルで下っている外国人登山者を見かけたことです。
アウトドアブランドの製品なので、普通のサンダルとは違うとは思いますが、やはり危険です。
声をかけたところ、助けは必要ないというので、下りてようすを見ていましたが、
通常の3倍くらいの時間をかけてようやく下降していました。

 7日にもアップしましたが、北鎮岳肩の雪渓は、今季は傾斜がひかくてき緩く、例年よりは登り降りしやすいですが、
早朝は雪面が硬くなり、場合によってはアイゼンが必要な状況になります。
また、例年のように、マウンド状に盛り上がって下部が急傾斜になった場合は、滑落の可能もあります。

しっかりした装備で登山することをお願いいたします。

写真:中岳分岐上 北鎮雪渓 7/8
  • 装備を万全に安全な山行をお願いします。

  • 滑落には十分注意してください。